少し過激な見出しで、恐縮です。
今でもモンゴルの遊牧民のように昔ながらの生活をされている人々は、虫歯・歯周病・歯並びの問題がとても少なく、歯で悩むことはほとんどありません。つまり、その人々にとっては、外傷など特別なことがなければ、「歯医者さん要らず」なのです。
しかし、例えば、モンゴルの中でもウランバートルのような都会になれば、とたんに虫歯、歯周病、歯並びの悩みが急増するのです。これはモンゴルだけではなく、地球上の人類において共通なのです。
皆さん、これはどういうことだと思われますか?
外傷や特別な疾患以外は、歯科の病気はほぼ文明病であると私は考えます。
「文明ある所に必ず歯科あり」と言っても、過言ではないでしょう。
特に食の変化、生活様式の変化は、人間の姿形に直接に影響します。
古代人のように近代文明がない環境では、人間は自然に本来の姿に正しく成長し、そうやって正しい姿になることにより、その状態を長期間維持できると考えます。
正しい姿はバランスが良いのです。
虫歯、歯周病、歯並びの問題は、近代文明によって生活が便利になっているように思えて、実はそのことによって不便が生じている一例なのです。
次の本をご覧になれる方は、ご覧になってください。大原歯科にも常備しています。

食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響
次のホームページをご覧になってください。
http://www3.dental-plaza.com/archives/4468
歯科以外のホームページでも、この話はたくさん取り上げられています。
今すぐに全てを伝統食に戻すことは難しいかもしれませんが、まずはこの話を一般の人に知ってもらうことが大切なのではないでしょうか。