歯科医院で使うフッ素には、【フッ化ナトリウム】と【フッ化ジアミン銀】の2種類があります。
【フッ化ナトリウム】の活用について、現在 私は消極的です。
もう一つの【フッ化ジアミン銀】については、その効果を日頃の診療で目の当たりにしています。そのため虫歯治療においては患者さんの同意を得た上で、フッ化ジアミン銀をよく活用しています。
この2種類を、ひとくくりにし「フッ素」と表現することが多いのですが、2種類を同一の扱いをしていろいろな記事に書かれてあるのが残念でなりません。
フッ化ジアミン銀は、上手に使えばメリットがデメリットを上回ると日々診療で実感しています。
フッ化物を使う場合は「なるべく飲み込まないでください、できれば絶対に飲み込んでほしくない。」と患者さんに伝えて、歯に塗布した後うがいをしてもらいます。
私自身の歯にも(虫歯になったら大変なため)フッ化ジアミン銀をよく塗ります。
その後しっかりうがいをします。
フッ化ジアミン銀は、徳島大学名誉教授 西野瑞穗先生が京都大学大学院生の時に開発なさいました。(商品名サホライド;40~50年前くらいに日本メーカーが商品化し販売しています。)
下記の西野先生関連のホームページサイトもご参考になってください。
https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol48/07-vol48.pdf
https://sweden-kokufu.net/blog/item.cgi?Id=5