今、ある大学生が来院されています。
その方は
「私は子どもの頃、食について親の躾けが厳しく、甘いおかしを食べさせてもらえなかった。」
と不満げに言います。
でも、この方の歯と歯の間には全く虫歯がありません。
私は「甘いおかしを与えられなかったことが、あなたにとって親御さんからの最高のプレゼントだったのですよ。おかげで歯と歯の間に全く虫歯がないじゃないですか。」
学生さんは、「なーるほど~。」と頷きました。
甘い物が絶対にダメというわけではありませんが、上記の話は「お子さんにとって、何が本当のプレゼントになのか」を考えさせられます。
参考までに書きますと、2歳までに味覚の神経がほぼ完成するので、その時期までに甘味、濃い味に慣れてしまったら、その後大変な目に遭うのはお子さんです。
兄弟・姉妹では下の子ほどその環境にありますので、注意しましょう。
また、「3時にオヤツ」と決めていた場合、例えば2時50分にオヤツが欲しいとダダをこねられたので、お子さんに与えてしまうと、自制心の育成の面で心配です。
「2時50分から残りわずか10分間、がまんできるかどうか」・・・たったこれだけで、その後に大きく差が出ることでしょう。