朝も放課後も、日によっては帰宅後の夜も走っていました。足の速さは、速くはありませんでしたが、走るのが大好きでした!あるアイデアを使って地区大会予選でトップになったことがあります。
いまでも嬉しい思い出の一つです。 そのアイデアとは
ハードル競技の場合、ハードルとハードルの間を3歩~5歩の奇数歩で走ります。私にはハードル間を3歩で走るのには無理があり、かといって5歩ではもどかしい状態でした。
そこで、ハードル間を4歩で走ることにしました。 ハードル間を常識どおりに3歩か5歩にすれば、ハードルを飛び越える時に高く上げる足は、いつも左右どちらかになります。
通常は、左足です。ところが、ハードル間を4歩にすると、最初のハードルを左足で越えたなら、次のハードルは右足で越え、交互に飛び越える足を変えることになります。
大会前には、その点を重点的に練習しました
いざ退会予選のレースの日、走者が一線に並んで静まりかえり、スタートのピストルが鳴り、いっせいに走り出しました。有力選手と違い、私は全く無名のノーマークでした。中盤以降、有力選手が「見慣れないやつが横をはしっているな~」と、チラッと私の方を振り向いているのがわかりました。
有力選手は、「予選は力を抜いて決勝に上がれればよい」といった感じのペースでしたが、予定イメージと違えば動揺し、ムキにもなってきます。トップグループから「あれっ?」という雰囲気が伝わってきます。私はチャンスを逃さず、そのままトップでゴール! 「やったー!」
気分は最高です。さすがに決勝では同じようにはなりませんでしたが、悔いはありませんでした。
このようにオリジナリティを生み出すのは、昔から得意です。