高校の選択科目で柔道か剣道かを選ぶ時に、私は剣道を選びました。

正式なクラブ活動ではなく正課の剣道部です。  剣道の絵2.jpg

私は背があまり高い方ではないので、 背の高い剣道部の生徒に

「メーン~~!」と頭に竹刀で思いっきり叩かれることが多く、とても悔しい日々が続きました。

3年生の時に、剣道の授業で団体試合をいよいよすることになりました。

私を含むチームは、・・・・強いメンバーとはお世辞にも 言えないものでした。

一方、対戦チームには、正式な剣道部員がいて、相手チームが有利なのは 誰の目にも明らかでした。

出鼻から、こちらのメンバーは連敗続きで、チームに暗いムードがたちこめています。

いよいよ私の出番です。

なんと相手は剣道部員!

よし!一か八かやってみよう! そう覚悟を決め、いざ試合開始。

相手は私よりも背が高い。

必ず面を狙ってくると考えて、途中からわざと疲れたフリをして、竹刀を少しだけ下げました。

私は剣道部員の鋭いスピードにはかなわないので、相手が少しでも動いたら、胴を打つ動作で突っ込もうと決めていました。

ビンゴ!!

予想どおり相手は私の頭をめがけて上段から突っ込んできました。

私の遅い竹刀の動きでも、相手の胴にジャストミート。

スッパーン!!  鮮やかに決まりました。

「いっぽん!」 先生の声が響きました。

チームメイトからは 「うおおお!」 と燃える声が湧き上がります。

その後、剣道部員も慎重に対処し、2本手堅く決められて負けましたが、私の後のメンバーは、「燃える闘魂」状態になりました。

青春の1ページでした(自慢話になってしまいましたね、すみません) 。