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お子さんなどがケガで歯を打ったら、どうすれば良いか。
お子さんが転んだり、ぶつかったりして歯を打った場合、できれば早めに歯科医院に診てもらってください。
見てもらって大丈夫であれば心配することも減りますね。
歯がぐらついていたり、欠けたり、状態は様々です。
軽症の場合は消毒薬を塗るだけで済むこともありますが、状態によっては、 ダメージを受けた歯を両隣のじょうぶな歯と一緒に一時的な接着樹脂で固定しておいた方がよい場合もあります。
この一時的な固定は、基本的には約1ヶ月ではずしますが、状態によっては1ヶ月以上固定する場合もあります。
大原歯科では今まで1~3ヶ月ではずしています。
どんなケガでも初期段階で、正しい手当てを受けるかどうかで、治りが左右されます。
歯医者さんにはどんなふうに歯を打ったのかを具体的に説明した方がよいです。
また、緊急に抗生剤も処方することが多いため、お子さんに薬アレルギーがないかどうか小学校や幼稚園、保育園に事前に知らせておいた方がよいでしょう。
多くの歯科医院は予約制なので、外傷の急患さんが来られた際は、他の予約の患者さんの治療中で、すぐには診れない場合もあります。
大原歯科でも同じ状態で、前後の患者さんにお願いして少しずつ時間をいただき、対処することもありますが、中にはどうしても時間が作れなくて、 他の歯科医院に電話して診ていただくこともあります。
いずれにしても早い的確な処置が必要であるため、ともかくケガで歯を打ったらすぐに歯医院さんに電話した方がよいでしょう。
スポーツや外遊びをよくする子はスポーツ用マウスピースを持っておいた方が安心ですね。
私の経験では、幼稚園の年中さんや小学2年生が、外傷によって歯を打つことが多いです。
幼稚園や小学校に慣れてくる頃が、最もケガをしやすいということでしょう。
小学校では3年生前後になると自転車で転んで、歯を打つ子がいます。
今まで外傷で診てきた子の中で、自転車で転んだ子は皆、歯が折れていました。
このように自転車のエネルギーはあなどれません。
また万が一、ケガの勢いで、歯が抜けてしまった場合は「汚れを落とさず」、抜けた歯を牛乳につけた状態か、もしくは抜けた歯をお母様などのベロ(舌)の下に置くか、薬局で「生理食塩水」を購入して、清潔な容器に生理食塩水と抜けた歯を入れて、歯医者さんに持って行ってください。
うまくいけば歯が再度くっつくことがあります。
汚れをキレイに落としてしまうと、その刺激で根の周りの「歯根膜」という大事な膜を 傷つけてしまって、歯がもうくっつかなってしまうことがあるため、抜けた歯に汚れがついていてもあまりゴシゴシしないでください。