タグ : フッ素
虫歯にならないために
かつて天然痘が世界中の人々を苦しめた時代があります。
しかし、人間の英知により撲滅することができました。
同じようにかつて「虫歯の洪水」という言葉で表現されるような時代がありました。 昨今の日本では喜ばしいことに、虫歯をかなり減らすことができるようになりました。
これは予防技術の進歩(虫歯発生機序の解明、フッ素の応用など)と、皆さんの努力により達成できたすばらしいことであると思います。 今は予防すれば、虫歯を作らずに済む時代です。
おおはら歯科では患者さんの知識を少しずつ高め、生活習慣改善その他の情報を少しずつ提供します。
必要なことを実践される患者さんは、虫歯がほとんどできません。
「虫歯がほとんどない」というのが、当たり前の時代になりました。
歯磨きだけでは、虫歯は防げません!
「歯磨きしているから、安心」ではありません。
歯磨きだけでは虫歯は防げないのです。
フッ素の応用の他にも、おやつのとり方、飲み物の種類、その後のケアの仕方、お母様が知って実践することはたくさんあります。
子供のフッ素について
歯科医院で使うフッ素には、【フッ化ナトリウム】と【フッ化ジアミン銀】の2種類があります。
【フッ化ナトリウム】の活用について、現在 私は消極的です。
もう一つの【フッ化ジアミン銀】については、その効果を日頃の診療で目の当たりにしています。そのため虫歯治療においては患者さんの同意を得た上で、フッ化ジアミン銀をよく活用しています。
この2種類を、ひとくくりにし「フッ素」と表現することが多いのですが、2種類を同一の扱いをしていろいろな記事に書かれてあるのが残念でなりません。
フッ化ジアミン銀は、上手に使えばメリットがデメリットを上回ると日々診療で実感しています。
フッ化物を使う場合は「なるべく飲み込まないでください、できれば絶対に飲み込んでほしくない。」と患者さんに伝えて、歯に塗布した後うがいをしてもらいます。
私自身の歯にも(虫歯になったら大変なため)フッ化ジアミン銀をよく塗ります。
その後しっかりうがいをします。
フッ化ジアミン銀は、徳島大学名誉教授 西野瑞穗先生が京都大学大学院生の時に開発なさいました。(商品名サホライド;40~50年前くらいに日本メーカーが商品化し販売しています。)
下記の西野先生関連のホームページサイトもご参考になってください。
https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol48/07-vol48.pdf
https://sweden-kokufu.net/blog/item.cgi?Id=5
「重曹うがい」は素晴らしい。
フッ素は確かに歯を強くしますので、大原歯科ではフッ素も応用するのですが、体のためには、フッ素はあまり飲み込まない方が良いです。
何でもかんでも塗りたくるのは良くないと思います。
フッ素は適量に使ってこそ、メリットがデメリットを上回ります。
最近では、大原歯科では「重曹うがい」を皆さんにお勧めしています。