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おおはら歯科・矯正歯科の考え方
「基礎的な歯科医療を通じて、前向きな患者さんに、安心と健康をもたらす」 です。
基礎の積み重ねが、応用になると考えます。
■口元だけを見て考えるのではなく、体全体も見ます
多くの患者さんは、お口元が何らかの形で気になるために来院されます。
なぜそうなっているか、
そのようなお口に関連する悩みがなぜ起きているのか、
患者さん(患児さん)の周囲を包み込んでいるものは何か、生活習慣はどうなのか?
食生活の具合はどうなのか?
食べ物の好き嫌いはどうなのか?おやつの摂取の仕方はどうか?
1口に何回噛んでいるのか?
右や左に偏って噛んでいないか?
常日頃している姿勢はどうなのか?
ショルダーバックをいつも片方の肩ばかりにかけてはいないか?
職業上、いつも同じ方向ばかり向いていないか?
いつも猫背で読書などをしているか?
頬杖をついたり、うつ伏せ寝、横寝などの習慣はないか。
そういう全体的な複数の条件が重なり合い、お口などの局所の症状があらわれます。
お口は単独に存在するのではなく、全身の一部として存在します。
根本から治そうとする場合、局所の処置もさることながら、患者さんを包み込んでいるものから、気付き、改善していく必要があります。そういうものが「包括的治療」であると考えます。
これは歯科だけではなく、他の科でも同じだと考えます。
■治癒能力の活性化すると、元気になります
医療者は病態を読む力、そして患者さんの治癒する力がどこにあるかを良く読み取る必要があります。
病態を読む際は、母親がわが子の体調の変化にピンッと気付くのと同じような力が必要です。
そのことを確かめるために、レントゲン等の検査があります。
そして次に大事なのが、どうすればその患者さんの治癒能力を活性化し、患者さんが良い顔になっていき、元気になっていくかを考えることです。
それには処置も大切ですが、食事のあり方等の患者さん側の生活習慣も、多いに関係しています。
お口や歯は歯根膜を良い条件にすると、とても活性化します。
■研究会発表風景
自分を切磋琢磨させ、患者さんに勉強したことを還元するため研究会で症例発表をしています。
平成 7年 シンガポールにおいて学会発表
平成19年 東京 筒井塾矯正研究会全国総会発表
平成20年 大阪 筒井塾矯正研究会全国総会発表
平成21年 福岡 筒井塾矯正研究会九州支部発表
院長プロフィール
院長の大原 茂です。
前向きな患者さんのために、日々技術を研鑽し、臨床に励んでます。
がんばる子ども達・患者さん達をついつい応援したくなる性格です。
職人気質とアイデアマンが合体したような面もあります。
昭和42年に福岡県中間市に生まれました。
中学校の頃は陸上部に入りました。
福岡県立東筑高校卒業、福岡県立九州歯科大学卒業、 同大学歯科理工学講座入局(チタン酸化膜の研究、平成8年博士課程修了)。
北九州の歯科医院に勤務後、長崎県の離島にて2年6ヶ月間歯科医療に力を入れてきました。
平成13年11月、大原歯科・矯正歯科医院を開業 して現在に至ります。
男の子二人の父親です。
長男は現在、大原歯科・矯正歯科にて矯正治療をがんばっています。
また、私が臨床家として ここまで歩んで来れたのも、何人かの優れた先人達のご指導と、これまで根気強く付いて来て下さった多くの患者さん達、真面目に手伝ってくださっているスタッフさん達、そして応援してくれている家族のおかけです。
この場をかりて、深く感謝いたします。
【所属する研究会】
●筒井塾咬合療法研究会会員
●筒井塾矯正研究会会員
●JIADS会員
●国際歯周内科学研究会会員
●床矯正研究会会員(ただし、床矯正研究会会員は平成23年12月まで)
【各修了証】
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筒井塾咬合療法コース | JIADSペリオコース |
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JIADS再生療法コース | JIADSエムドゲインコース |
上記以外にも、筒井塾形成・印象コース、筒井塾歯周外科コース 他多数 参加しています。
子どもの歯の矯正はいつから?
子どもの歯の矯正はいつから始めるのが良いのでしょうか?
よく受ける質問のひとつです。私の子だったら小学校低学年からします。
気になり始めたら、まず歯医者さんに相談しましょう。それが、一番です。
もし、「様子を見ましょう」と言われたら、
できるなら、もう一軒別の歯医者さんにも相談しましょう。
歯医者さんによって、見方も違います。いろんな考え方があります。
幼児の定期健診・フッ素塗布をしている最中に「おや? 歯並び要注意だぞ! 」
と思うことがあります。
その内容をご家族の方に伝えると「まだまだ大丈夫」と考えていらっしゃるお母様の心には、この要注意信号は届きません。
でも「そうそう、前からちょっと気になっていたの」というお母さんは、こちらの話を熱心に聞いてくださるのです!
幼児の歯並びはお父さん・お母さんが「ちょっと気になるぞ」と思い始めた時期が、始める時期の一つでもあるのでしょう。まだ、子どもは小さいから大丈夫だと思っているうちに時間は、あっという間に過ぎてしまいます。子どもが大きくなるのは、本当に早いです。
大原歯科・矯正歯科医院に寄せられる質問と回答
質問1:装置は一日にどのくらいの時間つけますか?
回答1: 17時間以上 つけることが大切です。 食べる時や、歯磨きをするときにははずします。 眠るときには、つけてねます。最初は、短い時間から始めて、徐々に長い時間付けられるようにします。 学校へは、つけていきます。
質問2: 4才の男の子です。 まだ小さいので矯正の装置をつけることも、トレーニングもむずかしいのではないかと思っています。 下の歯並びがみだれているようで気になっています。 フッ素を塗ってもらうだけでも、とても嫌がるのですが、受診できますか?
回答2: フッ素を塗ることについては、歯医者さんに慣れることからはじめて、徐々に歯ブラシで歯磨きの練習をします。 練習していくにつれて、その場に慣れるにつれて、いろいろなことができるようになってきます。 トレーニングは、気付いたその時、早ければ早いほどよいのですが、お子様の精神的な成長をまちつつ、できることから少しずつはじめるのが良いです。 どの程度の歯並びの乱れかは、実際にお口の中を見てみなければ分かりませんが、相談を受け付けております。
質問3:小学校1年生です。トレーニングは難しいですか? どのくらいの期間つづけなければならないのでしょうか?
回答3: トレーニングは、最初は慣れるまで時間が少しかかりますが、慣れてしまって日常の歯磨きのようにすることができるようになれば、それ程難しいことではありません。 忘れずに毎日コツコツと続けることがとても大事です。 一日にたくさんの量をすることが大切なのではなく、毎日が大切です。
期間については、個人差があります。 毎日忘れずに頑張ると、それだけ早く観察期間に入りす。
質問4: 装置をつけて、しゃべることはできますか?
回答4: 最初慣れるまでは、しゃべりにくいと感じる人が多いようです。 トレーニングと同じで、慣れると皆しゃべることは普通にできるようになり、聞いている側も違和感を感じなくなります。
質問5:年長の子供の歯並びが気になるのですが、治療をするとなるといつ頃までに開始した方がよいですか?
回答5:まず、早めにご相談に来院されることをお勧めします。 実際に装置を付けて始めるのは、今、年長さんなら、小学校1年生の夏休み くらいからが多いですね
(小学校入学したての時期はお子さんが学校に慣れることに 集中した方がよいと思います)。
小学校2年生までにはご相談に来られた方がよいです。
質問6:20才です。抜歯をしないと歯が並ばないかも。。と言われました。 抜歯をせずに矯正したいのですが出来ますか?
回答6:実際に歯型をとって、あなたの歯の模型を作ったり、大きめのレントゲン撮影などをしたりするとより詳しいことが診断できます。 意外と抜歯せずに済む人もいれば、やはり抜歯しないと並ばない人もいます。 本文にも書いていますように、ただ単に抜歯してスペースを作って並べればいいというものではないと考えます。
質問7:子どもの矯正費用についてですが、トータルでいくらくらいになりそうでしょうか?
回答7:こどもの矯正料金について のページを参照されてください。
質問8-①:8歳の子どもですが、前歯(大人の歯)が乳歯の後ろから生えてきて、まだ前の乳歯が抜けていなのですが、大丈夫でしょうか?前の乳歯を抜けば良くなるのでしょうか?
回答8ー①:何らかの理由により、永久歯が乳歯のやや後ろから生えてくることにより、乳歯の根っこの吸収が不十分になっていると考えられます。前の乳歯をこのタイミングで抜くことにより、後ろの前歯の永久歯が本来の位置に多少は戻る可能性も考えられますが、絶対ではありません。このようなケースに対して大原歯科では、このようなことを説明した上で、患者さんの親御さんが希望されたら抜歯することにしていますが、患者さんの親御さんが希望しなければ前の乳歯を抜歯しません。あくまでも私の個人的見解ですが、
永久歯が後ろに生えているのは、まだ乳歯が残っていることが原因ではなく、「永久歯が後ろから生えてきている」から、「乳歯がまだ残っている」のです。因果関係の順序が逆なのです。
つまり、なぜ 永久歯の前歯が後ろから生えてきているのかの本当の原因を考え、対処する必要があります。その原因を考え、対処していくことについては、大原歯科では矯正治療の範囲としております。
(ただし、永久歯が生えるスペースが十分にあり、その他問題もなく、永久歯の生える方向が単に少しズレているだけの場合は、私の方から「上の乳歯を抜いた方がよいです。」と伝えています。
何でもかんでも抜けば解決するわけではないことを、皆さんにご理解してほしいのです。)
質問8-②:7歳の子どもですが、前歯(大人の歯)が乳歯の後ろから生えてきたので、歯医者さんで前の乳歯を抜いてもらいました。真ん中の永久歯を生えさせるために隣の乳歯を削ったりもしたようです。真ん中の2本は何とかまっすぐに並んでいるのですが、その隣の前歯の永久歯や全体の歯並びが、だんだんと悪くなってきているようです。どうしたら良いのでしょうか。やはり矯正は必要でしょうか。
回答8ー②:このケースも、根本は8-①のご質問と同じです。結局、「なぜ、永久歯の前歯が後ろから生えてきたのか」の原因をしっかり診断して対処することが、いつかは必要になってくるでしょう。私ならば、矯正治療をお勧めします。このケースで原因が分かっていない場合、自然治癒の可能性は低いと考えます。原因が分かっていても、自然治癒させるためには、患者さんの自助努力がかなり必要です。このケースでは多くの場合、患者さんのトレーニングのみならず、何らかの装置も必要になるでしょう。(歯科医によって考え方や方法が違うので、その点 ご注意ください。) また、私も隣の乳歯の側面を削ることがありますが、それだけでは解決しないことが多いです。
なお、今まで他の歯科医院さんで受けていた治療が無駄だったわけではありません。なぜならば、少なくとも真ん中2本の歯はまっすぐ生えたのですから、それまでの処置にも意義があります。
質問9:どのような装置を使うのでしょうか。ワイヤーなしで並びますか?
回答9:大まかに言うと、歯並びの問題が軽いうちはワイヤーなしの取り外し式の装置だけで並びますが、歯並びの問題が中程度進行していたり、患者さんがトレーニング不足だったりする場合は、いつかはワイヤーで調整が必要になってきます。
取り外し式の装置だけで、全部治療できればよいのですが、現在の技術ではワイヤーを併用したほうが、患者さんの負担が少なくて済みます。 スムーズにすすみます。
取り外し式装置だけでは、歯並びを整えようとするのは難しいことが多いです。
大切なことは的確に診断して、個人個人を正しい目的地に導くことです。
質問10: 幼稚園の頃まで歯並びはよかったのですが、小学校になって上下の前歯の永久歯が生え変わる頃から歯並びが乱れ始めました。
どういう原因が考えられますか?
歯ならびについては、きちんと並んでいたのであまり気にしてなかったので、今になって驚いています。
回答10: おそらく、幼稚園の頃は、小さめの乳歯ですき間無く歯がならんでいたのではないでしょうか? そのような場合、上の前歯が生え変わりだした頃から、歯ならびの乱れに気付く人が多いです。 乳歯は小さくても、生え変わる永久歯は反対に大きいことがあり、フェイントをかけられるようなことがあります。 小さめの乳歯で、すき間無くきちんと並んでいる場合は、歯ならびについては、要注意です。 このようなお子さんは、顎が小さいことが多いです。